「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」の2025年春夏コレクションでは、「素材の魔術師」と呼ばれるマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)のクリエイティビティと、ブランドのクラフツマンシップが融合した、工芸品のようなバッグ&シューズが勢揃いした。
ユニークなのは、レジ袋をレザーのバッチワークで再現したミニバッグ。本来なら使い捨てるものの価値を昇華した。イチゴやオレンジなどの果物も、イントレチャートを駆使してバッグに仕上げている。バッグには、マチューの子ども心をそのままレザーで描いたものも登場。そもそもイントレチャートは、複数の色、柄、素材を組み合わせ、進化が止まらない。
多用したのは、ウサギとカエルのモチーフだ。ウサギはレジ袋を彩ったほか、ベルトのバックルとして姿を現した。ブローチのカエルは、手足の関節が動く精巧さ。スエードの包み紙でイントレチャートの花束を包んだブーケなど、アクセサリーでも童心を思い起こさせる、ほのぼのしたムードが溢れている。