三陽商会の子会社でウィメンズ業態「カイラニ」を展開するカイラニ・インターナショナル(東京、中曽根信一・社長)は、店舗およびECサイトを7月末までに閉鎖した。運営する直営店の表参道店を7月20日、渋谷マークシティ店を同26日、ECサイトを同29日にそれぞれ閉めた。「会社は存続しているが、今後の事業展開については未定」(三陽商会広報担当)だという。
「カイラニ」は1999年に現社長の中曽根氏が「カリフォルニアサーフ」をテーマにした若い女性向けのセレクトショップとして創業した。2010年2月に三陽商会の出資によって新会社カイラニ・インターナショナルが設立され、事業がそのまま引き継がれた。三陽商会は「カイラニ」を傘下にすることで、手薄だったファッションビルに販路を拡大することを狙った。だが、近年は低迷が続き、不採算に陥っていた。