アエッフェ(AEFFE)は9月24日、傘下に持つ「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」のアルベルタ・フェレッティ創業者兼クリエイティブ・ディレクターが退任することを発表した。ミラノ・ファッション・ウイーク中の17日に披露した2025年春夏コレクションが、同氏による最後のショーとなった。後任は近日中に発表する。
フェレッティ創業者は、1980年にきょうだいのマッシモ・フェレッティ(Massimo Ferretti)と共にアエッフェを設立。81年に「アルベルタ フェレッティ」を立ち上げ、クリエイティブ・ディレクターに就任した。アエッフェは、ほかに「モスキーノ(MOSCHINO)」「フィロソフィー ディ ロレンツォ セラフィニ(PHILOSOPHY DI LORENZO SERAFINI)」「ポリーニ(POLLINI)」を擁しており、マッシモが取締役会長を、アルベルタがバイス・プレジデントを務めている。
アルベルタ・フェレッティ=クリエイティブ・ディレクターのコメント
同氏は、今回の決断は「非常に難しく複雑だが、思慮深いもの」だと説明。「最初のファッションショーから43年が過ぎた。仕事やファッションに対する情熱は今も変わらないが、私が設立し、今後も私の名前を冠するブランドのクリエイティブ面での新章に向け、意識的な選択をする適切な時期が来たと確信している。エレガンス、フェミニニティー、具体性を体現するブランドのレガシーを後任に託せることをうれしく、また誇らしく思う。洗練されて品格のある、質の高いものを愛する女性にとって、『アルベルタ フェレッティ』はこれからも基準点であり続けるだろう」と語った。また、「この特別な日に、公私にわたって常に私のそばに居てくれたマッシモに感謝を伝えたい。ブランドを世界的なものにするべく貢献してくれた全ての人にも、心から感謝する」と述べた。なお、今後はアエッフェのバイス・プレジデントを務めつつ、アートなどに時間を使いたいという。