ナタリー・マセネット=ネッタポルテ グループ エグゼクティブ・チェアマンが9月2日、辞任した。3月に親会社のリシュモンがユークスグループとの合弁会社、ユークス ネッタポルテ グループを設立することを発表し、マセネットは新会社のエグゼクティブ・チェアマンに就任する予定だった。マセネットは2000年にファッションECサイト、ネッタポルテを立ち上げ、10年にリシュモンに株式の過半数を売却した。
業界筋によると、彼女はネッタポルテとユークスの合併に対して最初から反対していたという。また、カスタマーサービスやコンテンツ重視のネッタポルテの収益率が下がり続けていたことを受け、リシュモンは合弁会社の主導権をフェデリコ・マルケッティ=ユークス創立者兼CEOに渡したと言われている。
マセネットの今後について詳細は明かされていないが、リシュモンとの契約により12カ月間、競合他社への参画を禁じられているという。また、アメリカ人である彼女はアナ・ウィンター米「ヴォーグ」編集長の後継者候補の1人と噂されている。