クイックシルバー(QUIKSILVER)が9月9日、米連邦破産法第11条を申請した。同社は財務サポートを投資銀行のピーター・ソロモンに依頼してから、買い手を探していたとうわさされており、本社では今月80人がリストラされたとも言われている。また、倒産がうわさされてから8日には株式が前日から67%も下落した。
オークツリー キャピタル マネジメントLP(以下、オークツリー)とバンク・オブ・アメリカは同社に対して1億7500万ドル(約208億2500万円)の事業再生融資をオファーしている。破産裁判所に認められれば、オークツリーはさらに倒産に関する他の費用全てを肩代わりし、その貸し付け額を株式に換えるつもりだ。
ピエール・アニエス=クイックシルバーCEOは「クイックシルバーの今後を考えた末の判断だ。破産法とオークツリーのサポートにより、再びアクションスポーツ界のリーディング企業になれると思う」と語った。
破産申告はアメリカにおける事業のみに適応し、ヨーロッパやアジアパシフィック地域は含まれない。