「アディダス(ADIDAS)」(アディダス ジャパン)は秋冬のマラソンシーズンに向けて、ランニングのパフォーマンスシューズ“アディゼロ(ADIZERO)”シリーズから、速さを求めるシリアスランナーに向けたレーシングシューズ“アディゼロ アディオス プロ4(ADIZERO ADIOS PRO 4)”(2万8600円)を発売する。11月下旬から一般販売開始予定で、具体的な発売日や販売方法は今後発表予定。
ロッカー構造で前方推進力生む
“アディゼロ アディオス プロ”は、2020年に初代モデルを発表して以降、「5つの世界記録更新と73回の世界主要レース優勝を支えている」(発表リリースから)、“アディゼロ”シリーズのトップモデル。その最新版として今秋発売する“アディゼロ アディオス プロ4”は、独アディダス本社のイノベーションラボで開発。ケニアの女子長距離選手のアグネス・ゲティチらトップアスリートが開発に協力するとともに、一般ランナーによるパフォーマンステストも積み重ねた。
前モデルからのアップデートの最大のポイントは、つま先にかけてソールが船底のように反り上がるロッカー構造だ。「前方推進力を生み出し、ランニングエコノミーを向上させる(=少ないエネルギーで高いパフォーマンスが発揮できる)ことがラボで証明されている」という。また、低密度高反発素材「ライトストライクプロ(LIGHTSTRIKE PRO)」により、軽量性(27.0センチで200グラム)と高いクッション性を実現、「軽やかで柔らかい着地をランナーに提供する」。前モデルと同様、ミッドソールの5本骨状フルレングスカーボンバーが反発推進力につながる。
より多くのランナーに向けたモデルも
今秋は“アディゼロ”シリーズから、軽量高速トレーニングモデルの“アディゼロ エヴォ SL(ADIZERO EVO SL)”(1万9800円、27.0センチで224グラム)も発売する。同モデルは、“アディゼロ”シリーズのパフォーマンス性をより多くのランナーに届けることを意図したもの。同モデルは、レイヤードミヤシタパークなど、一部の「アディダス」直営店や一部取り扱い店で10月15日から先行限定販売し、12月以降、ブランド公式ECや他の直営店・取り扱い店でも販売予定だ。
“アディゼロ”はもともと、「日本人を速くする」ことを掲げて、2000年代半ばに開発を開始したランニングのパフォーマンスシューズのシリーズ。日本人向けのラスト(足型)開発などにより、記録や実績を積み上げてきた。現在では日本人だけでなく、トップアスリートを含む世界中のランナーに支持されている。“アディゼロ”は9月15日付でアディダス ジャパン新代表に就いた萩尾孝平氏が、以前アディダス ジャパンに在籍した時期に開発に携わっていたモデルでもある。