タマラ メロン ブランド(TAMARA MELLON BRAND)社は12月2日、デラウェア州連邦破産裁判所に自己破産を申請した。同社の2013年の売上高は2400万ドル(約29億3000万円)だったが、約1年前から財政難に陥った。同社は、タマラ・メロン(Tamara Mellon)と他の債権者に約410万ドル(約5億円)の債務がある。
提出された更生プランがデラウェア州連邦破産裁判所に認められた場合、メロンは約2カ月の破産法適用期間に向けて200万ドル(約2億4000万円)の事業再生融資を行う。また、業務を引く継ぐことになる新会社は、ニュー・エンタープライズ ・アソシエーツ(NEW ENTERPRISE ASSOCIATES)社と他の貸手から1200万ドル(約14億6000万円)の出資を受けることになる。
メロンは同社の52%の株式を保有していたが、新会社は、ニュー・エンタープライズ・アソシエーツ社が31.1%の株式を保有し、彼女は16%の株式を保有する。
会社更生プランでは、2016年の売上高が240万ドル(約2億9000万円)、17年が540万ドル(約6億6000万円)、18年が990万ドル(約12億円)になることを掲げている。これを達成するために、企業再生融資の現金1100万ドル(約13億4000万円)のうち、450万ドル(約5億5000万円)を拠出する予定だ。
メロンは、製造工程を垂直統合して、通常800ドル(約9万8000円)で売られる靴を450ドル(約5万5000円)で提供することを狙ってブランドを立ち上げた。販路は公式サイトとラグジュアリーECサイト、直営店だ。
タマラ メロン ブランド社は、申請において「われわれは従来の小売業からの移行と、インターネットや直営店を通じて直接顧客に販売することはデザインと製造工程の時間を短縮化させて、顧客が"今"身につけたいと思うファッションを提供できるという目標を最大限活用するだろう」と表明した。
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