レンツォ・ロッソ=ディーゼル創始者兼社長(写真左)が代表を務めるホールディングカンパニーのオンリー・ザ・ブレイブ(OTB)は、ベネチアのリアルト橋保存修復事業のスポンサー契約を500万ユーロ(約5億4500万円)で獲得した。連日観光客でにぎわうリアルト橋は、誰もが知るベネチアの観光スポット。ベネチア市は、橋の側面に広告を設置することを発表し、掲載の条件として橋の修復費の負担してくれる広告主を募集していた。
レンツォ・ロッソは、「私はいつも、所属する地域社会に恩返しすることは市民の義務であると考えていた。私の責任の中には、私の国の文化遺産を保存する責任もある。リアルト橋は、世界的にイタリアの象徴の1つであるだけでなく、実際には、私のブランドと同様に、全世界に属するものだと思う。もちろんベネチアにはすでに、数多くのイベントや文化的名所があるが、このパートナーシップ関係により、私たちはこの素晴らしい都市への関心をさらに高め、さまざまな世界の人々に向けて新たな活動を展開できると確信している」とコメントしている。
OTBは、ディーゼルをはじめ、「メゾン マルタン マルジェラ」「ヴィクター& ロルフ」などのブランドを傘下におさめるホールディングカンパニー。2011年に13億7500万ユーロ(約1498 億7500万円)の売上高を達成し、世界中で 6000人以上の従業員が働いている。