イーキン・イン(Yiqing Yin)「レオナール(LEONARD)」クリエイティブ・ディレクターが12月4日、退任した。レオナールは2014年1月に中国人のインをクリエイティブ・ディレクターに迎え入れ、2年間の契約を交わした。今回契約を更新しなかったのは両者の合意によるものだという。なお、後任は決まっていない。
自身のオートクチュールブランド「イーキン イン(YIQING YIN)」も手掛けるインは「自分のブランドに集中したい。ブランドを始めた当初のように実験的な試みや、よりクリエイティブなものを手掛けたい」と語った。繊細なディテールを得意とする彼女だが、近年のオーバーワークが原因で精度が落ちているという。彼女は「レオナール」のシグニチャープリントを立体的に構築したり、彼女のトレードマークでもあるドレープシルエットを多く起用したことでブランドのモダン化を図った。
ナタリー・トリブイヤール・シャッサン(Natalie Tribouillard-Chassaing)=レオナール マネジング ディレクターはインのクチュールライクなクリエイションはディテールが細かすぎたり、高価格になってしまうために店舗には出せなかったという。「われわれはインをとても気に入っていた。しかし彼女の多忙なスケジュールを考慮し、今回は契約を更新しないという結論に至った」とコメントした。また、今後は実際に売れる、商品ベースのコレクションを手掛けられるコレクションディレクターを採用する方針だと加えた。