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エルバス退任騒動に終止符 労働組合が勝利を果たす

 アルベール・エルバスの退任に端を発する「ランバン」の経営者と労働組合の争いについて、パリの高等裁判所は12月16日、経営者が労働組合に3000ユーロ(約39万6000円)の賠償金を支払う裁定を下した。労働組合の代表メンバーであるシャルル・アンリ・パラディは、「美しい勝利だ。経営者側が要求したことは、全て通らなかった。この法廷闘争は企業のイメージを傷つけた」と話した。

 経営者側の弁護士、ヨハン・スルタンは「裁判所は今回の件に関して司法の範疇外で判断をしかねると言ったまでだ。こういうことはフランスの司法にはよくあることで、いわば引き分けだ」と話した。

 労働組合側の弁護士、イザベル・シュックニールによると、「これは労働組合による勝利だ。裁判官は、労働者がeメールや会社の掲示板を使ってエルバスの退任についての情報を共有することは問題ではないとした。そもそも経営者は法を尊重するべきだ」と話した。また、彼女は、「掲示板に貼ってあったエルバスの手紙は、労働者宛に書かれたものだった」と話した。

 経営者側は15日以内に上告しなければ、敗訴が確定する。彼らのスポークスマンは、「経営者側は長引くとみられる裁判を続けないと決断した。それよりも、社内の雰囲気をよくすることに注力する」と話した。

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