伊藤忠はアメリカのアウトドアブランド「ワイルドシングス(WILD THINGS)」の日本市場における独占輸入販売権とマスターライセンス権に関する契約を締結した。2016-17年秋冬シーズンから取り扱いを開始する。日本市場では1988年からアウトドア専門店やセレクトショップで販売されてきたが、ブランディングの強化を目指す「ワイルドシングス」と、アジア展開を視野に入れたブランドの導入を目指す伊藤忠商事の思惑が重なった。アウトドアに精通した30〜40代の男女をターゲットに、アパレルはインス、バッグはジェイ・ケイ・ブイ・ジャパンの販路を活用し、5年後に小売りベースで売上高20億円を目指す。
「ワイルドシングス」は1981年にフランス人の女性登山家マリー・ミューニエールとアメリカ人の登山家ジョン・ボーチャード夫妻が創設。本格的な登山用ウエアやグッズの開発を行い、プロ登山家の支持を集めている他、高い機能性が評価されて米軍がブルゾンを継続的に採用している。