「ヴィヴィアン・ウエストウッド ゴールドレーベル(VIVIENNE WESTWOOD GOLD LABEL)」はブランド名を2016-17年秋冬シーズンから「アンドレアス・クロンターラー フォー ヴィヴィアン・ウエストウッド(ANDREAS KRONTHALER FOR VIVIENNE WESTWOOD)」に変更する。アンドレアス・クロンターラー(Andreas Kronthaler)はヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)の夫であり、ヴィヴィアン・ウエストウッド社のクリエイティブ・ディレクターだ。
また、同社は今後、「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」と「アンドレアス・クロンターラー フォー ヴィヴィアン・ウエストウッド」のメーンライン2つと、「ヴィヴィアン・ウエストウッド アングロマニア(VIVIENNE WESTWOOD ANGLOMANIA)」およびアクセサリーラインを展開する。本国の「ヴィヴィアン・ウエストウッド レッドレーベル(VIVIENNE WESTWOOD RED LABEL)」は「ヴィヴィアン・ウエストウッド」に統合する。一方、日本でインコントロが手掛ける同ブランドのライセンス商品は継続する。また、メンズラインの「ヴィヴィアン・ウエストウッド マン(VIVIENNE WESTWOOD MAN)」も引き続き展開する。クロンターラーは「ここ数年、われわれはレッドカーペット、デニム、『ヴィヴィアン・ウエストウッド アングロマニア』『ワールズエンド(WORLDS END)』など、多くのラインを発表してきた。しかし、分かりづらくなり、混乱を招きかねなくなってきたため、今回の統合に至った」とコメントした。なお、「ヴィヴィアン・ウエストウッド ゴールドレーベル」はパリで発表するウィメンズのコレクションライン、「ヴィヴィアン・ウエストウッド レッドレーベル」はロンドンで発表するウィメンズのプレタポルテライン、「ヴィヴィアン・ウエストウッド アングロマニア」はよりカジュアルなディフュージョンラインだった。
クロンターラーは1989年からヴィヴィアンと共にデザインをしてきた。出会った当時、ヴィヴィアンはウィーン応用美術大学でファッションの講師を務め、クロンターラーは生徒だった。その後、93年に結婚。ブランド名変更について、クロンターラーは「われわれの仕事の仕方は全く変わらないが、新しい方向性は取り入れる予定だ。これからがとても楽しみだ」と語った。
「ヴィヴィアン・ウエストウッド」は日本では伊藤忠商事がマスターライセンシーを務め、その他インコントロやジョイックスコーポレーション、スタイルなどがサブライセンス契約を結んでいる。また、15年の連結売上高は1億ユーロ(約124億円)、小売売上高は3億ユーロ(約372億円)だった。