ファッション

米スポーツオーソリティが破産法を申請

 米スポーツ用品専門店のスポーツオーソリティ(SPORTS AUTHORITY)は3月2日、日本の民事再生法に相当する米国連邦破産法第11章をデラウェア州破産裁判所に申請した。これにより、同社は5億9500万ドル(約672億3500万円)の事業再生融資を受けることができる。

 スポーツオーソリティは米国とプエルトリコで450店以上出店し、そのうち140店舗と2つの流通センターを閉鎖する。同社は資産の一部あるいは全部を買い取る企業はいくつかあるといい、アナリストは候補に競合のディックス スポーティング グッズ(DICK'S SPORTING GOODS)とモデルズ スポーティング グッズ(MODELL'S SPORTING GOODS)を挙げる。また、最低6億4300万ドル(約726億5900万円)の負債があるとみられる同社は、債権者と債務の再編成を行うことも検討している。同社は2006年、プライベート企業になるために13億ドル(約1469億円)分の株を買い戻したものの再建できず、以来複
数の投資会社から融資を受けていた。1月には利子払いができず、債権者と30日間の支払い猶予期間に入っていた。

 なお、日本ではイオン81.1%、スポーツオーソリティ19.9%出資の合弁会社メガスポーツを1995年に設立し、全国107店舗出店している。メガスポーツが独自に商品を調達しているため、日本でのビジネスは継続する。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。