ビューティ

有害獣や鮭などを商品化 ヒトや地球に優しいブランドを集積する展示会「フェス・リエゾン 東京」開催 

ブランドプロデュースやブランドコンサルティングを行うオムニモスークは9月29日〜10月1日、ライフスタイル展示会「フェス・リエゾン 東京(FES LIAISON TOKYO)」をライトボックススタジオ青山で開催する。9回目となる今回は化粧品やインナービューティ、雑貨などを扱う36ブランド・38ブースを集積するほか、ポンポンチーク作りのワークショップなども行う。場内にはプロのカメラマンが撮影するフォトブースを設けたり、屋上にポルトガルの雑貨や小物、フードを集めたマーケットを開催したりして、期間中に約1000人の来場者を見込む。

「フェス・リエゾン 東京」は2020年11月にスタート。ヒトや地球に優しいモノ作りを行うブランドを扱う。今回は出展社の約8割が新規出展で、ビューティブランドが従来の2割程度から5割まで拡大した。「展示会の知名度が高まりはじめ、新規出展希望のブランドが増えてきた」と安田旬佑オムニモスーク代表取締役は手応えを得ている。

動物性と植物性のハイブリッドスキンケア「ジビエ」

「ジビエ(GIBIER SKIN CARE)」は、人の皮脂に近いイノシシ脂を使用した石けん(全4種、3850〜5060円)とオールインワンクリーム(80g、1万230円)、シカの皮を使用したピーリングクロス(3300円)などをそろえる。イノシシ脂やシカの皮は、日本で有害獣として駆除されたイノシシとシカの性能に着目して使用。商品を展開することで、人口減の漁師の活動にも貢献している。

パレスチナに残る石けん工場を守る「ナーブルス」

パレスチナ産バージンオリーブオイルをベースにしたオーガニック石けんを展開する「ナーブルス(NABLUS)」は、戦火により現存する2カ所の石けん工場の一つから作られたもの。イスラエルを経由して輸送されたパレスチナ発の石けんは、保湿や毛穴ケア、においケア、引き締め効果など悩み別に8種(各1639円)をそろえる。いずれもエコサートコスモス認証やハラール認証、クルエルティフリーを取得する。

ビームスなどでも販売する「ちちむむ」

23年6月に誕生した沖縄の月桃を使用したスキンケアブランド「ちちむむ(TITIMUMU)」。有機JAS認定の月桃を特許製法の搾汁液蒸留法で採取し、その月桃蒸留エキスを配合したローション(50mL、3080円/100mL、4840円)やセラム(50mL、8470円)、せっけん(2860円)、バーム(2640円)などを扱う。すでにビームスなどセレクトショップにも販路を持っている。

食器用固形石けん「アオ」

「少ないほど豊かである」をコンセプトに、人にも環境にも優しいサステナブルな商品を展開する「アオ(AO)」は、バターのようなテクスチャーの食器用の固形タイプ石けん(200g、2200円)を打ち出す。日本の下水処理で99%分解できる成分で構成。コラーゲンや温泉成分、天然ヤシ油を配合し、手肌へのやさしさにもこだわる。石けんと共に使用する、半年〜1年間使用できるスポンジ(680円)や2種の黒豚毛を使ったハンドメードのブラシ(1650円)もそろえる。

ニオイを瞬間的にキャンセルする「ニオキャン」

「ニオキャン(NIOCAN)」は、天然精油由来の消臭・除菌スプレー(10mL、1320円/500mL、2640円/レフィル1ℓ、3300円)。1909年創業の第一工業製薬が長年培った技術を応用し誕生した。99%を9種の精油と水で構成し、ニオイが発する波長を精油の波長で中和させ中和消臭効果を発揮する。

そのほか、「アッシュ(ASH)」など美容室チェーンを展開するアルテ サロン ホールディングスが開発した植物由来の成分をふんだんに配合したヘア・スキンケアブランド「エニック(ENNIC)」や、お米から生まれたプラントベースの甘味料「ライスシロップ(RICE SYRUP)」、鮭や鰤などのフィッシュレザーを採用した財布や名刺入れなどを展開する「ローラブルー(L’ORA BLU)」、といった特徴的な原材料を使用した商品を扱うブランドがそろっている。

■第9回フェス・リエゾン 東京
開催日時: 9月29日~10月2日
29日12:00~18:00
10月1日11:00~19:00 
10月2日10:00~18:00
場所 :ライトボックススタジオ青山(東京都港区南青山5丁目16−7)
入場料:無料(要事前登録)

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