ファッション

「イザベル マラン」が仏投資ファンド、モンテフィオーレに身売りか

 「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」を手掛けるI.M.プロダクション(I.M. PRODUCTION)はフランスの投資ファンド、モンテフィオーレ(MONTEFIORE)と自社の株式51%を売却する交渉をしているとソフィー・デュリュフレ「イザベル マラン」マネジング・ディレクターが明かした。株式の残り49%はイザベル・マラン=デザイナー、デュリュフレ=マネジング・ディレクター、ブランドの(投資)パートナーであるナタリー・シュムニが保有する。

 デュリュフレ=マネジング・ディレクターは「モンテフィオーレと数か月間話し合い続けているが、契約は成立していない。私とイザベル、ナタリーの3人はビジネスにおいては独学で、20年以上に渡り、自分たちのペースで真剣にこの会社を育ててきた。そのため、同じビジョンを持ちつつ、私たちが持っていない戦略的なビジョンやスキルを持っているパートナーと組みたかった」とコメント。また、デジタルサービスや新しい商品カテゴリーの開発を目指しており、売却してもフランスの企業であり続けることが大事だという。

 「イザベル マラン」の2015年度の卸売の売上高は1億5000万ユーロ(約166億5000万円)で、22の単独店舗を含む世界の800店で販売されている。一方、モンテフィオーレは、ホテルチェーンのB&Bホテルズ(B&B HOTELS)やレンタカーの仲介業者であるオート エスケープ(AUTO ESCAPE)などをポートフォリオに持っており、イザベル マランが初めてのファッション分野への投資になる。

JOELLE DIDERICH

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