アシックス 尾山基・社長
最重点戦略として次の6つの戦略を取り上げる。�@地域的な成長ドライバーをアシックスアメリカグループとする。�Aグローバルでのアパレル事業の推進。�B新興国市場での一層の売上高増大。�Cオニツカタイガーのビジネス拡大。�Dキッズビジネスモデルの再構築。�Eグローバルでの人材の教育・育成・採用の強化。
欧州債務危機の影響など市場環境、経営環境は非常に厳しいが、常に中期経営計画「アシックス・グロース・プラン(AGP)2015」の基本方針である「お客様起点の活動を徹底する」を実行し、目標を達成していく。そのために、企画・開発・生産・配送・販売の各バリューチェーンを見直す取り組みを推進し、生産性を向上させ、グローバルでお客様に満足していただく製品・サービスを継続して提供する仕組み作りをしていく。
本年の重点方針
「日本事業の強化」
本年よりアシックスジャパン�梶Aアシックス販売�鰍ェスタートした。販売戦略・施策を迅速かつ、きめ細やかに実施する体制を構築し、アシックスジャパングループ一体となって、慣習にとらわれず、事業の効率化を推進し、日本事業を活性化していく。
「世界本社機能の強化」
さらに、グループの経営基盤を強化していく。特に、商品企画、開発、生産、グローバルマーケティング、IT、CSR、SCM、人材開発などの機能を強化していく。
「グローバル事業の拡大」
新興国での販売拡大 成長ドライバーをアシックスアメリカグループとする。ブラジルで開催される2014年のサッカーワールドカップ、2016年のオリンピックを成長の機会ととらえ、直営店の出店や、商品拡充でさらなる成長を目指す。欧州では、スペインやロシアなど売上が伸長している地域で確実な成長を目指す。アジア・オセアニアでは、底堅い経済成長を続けている新興国での販売を拡大する。
「ダイバーシティによる組織の活性化」
イノベーションの創生とグローバル事業の拡大には、ダイバーシティ(多様性)が不可欠である。異なるバックグラウンドを持つ人々が集まり、意見を出し合うことによって創造的なアイデアに繋がる。グループコミュニケーションのツールとして英語は重要であるため、社内教育制度を検討していく。また、本年はダイバーシティのひとつである女性活用を進めていく。
「アシックス・スピリットの浸透」
AGP2015を遂行する上で「アシックス・スピリット」の浸透が極めて重要である。全世界の社員一人ひとりが創業哲学、アシックスの理念、ビジョンを理解し、バリューであるスポーツマン精神を行動指針として業務遂行しなければならない。
本年は、我々アシックスグループが奮起して、AGP2015を達成する気概と戦略を持ち、躍進していきたい。
ともに力を合わせることにより、強靭な競争力を生み出して、持続的な成長を実現していこう。