世界的ロックバンド「ブリンク 182(blink-182)」のドラマーであるトラビス・バーカー(Travis Barker)が立ち上げたウェルネスブランド「バーカー ウェルネス(BARKER WELLNESS)」は10月1日、日本語版ECを開設した。CBDやヤマブシタケをはじめとする自然成分を含んだ健康食品やスキンケア、ボディーケアをそろえる。
バーカーは2008年9月に、友人と共に乗っていた飛行機が離陸に失敗するという事故に巻き込まれた。全身にひどい火傷を負い病院生活を送った際、自然成分を用いた治療を取り入れその有効性を実感したという。事故後ビーガンに転身し、火傷の痕を隠すため全身にタトゥーを入れた。当たり前だった健康の重要性に改めて気付き、人々に健康で充実したライフスタイルを届けたいという使命感から21年に「バーカー ウェルネス」を設立した。
16年間にわたり心と体に関する研究を重ね、毎日をエネルギッシュに生きる全ての人へ向けて、心と体、環境の3つの要素を“コンディショニング(調整)”するデイリーケアアイテムを提案する。心のカテゴリーでは、睡眠や回復、メンテナンスなどの目的別にCBDやCBNを配合したグミ(全3種、各10粒、各2900円)のほか、ヤマブシタケをはじめとするマッシュルームを配合したグミ(全2種、各60粒、各6600円)をそろえる。体のカテゴリーでは、筋肉回復やボディーメンテナンスにアプローチするクリームとバーム(全4品、5700円〜1万1700円)をラインアップ。環境のカテゴリーでは、バーカーの妻であるコートニー・カーダシアン(Kourtney Kardashian)と協業したバス&ボディー商品(全3品、7100〜7700円)を販売する。全てビーガンかつクルエルティフリー(動物実験をしない)処方だ。
バーカーは同ブランドが展開するタトゥーのアフターケアコレクションについて、「タトゥーへの思い入れを考えると、発売は自然な流れだった。クリーンなウェルネス商品に対する情熱と、タトゥー芸術に対する理解の両方を反映した商品をタトゥー愛好家に届けられることをうれしく思う。このコレクションが、人々にボディーアートを通して自己表現する力を与えることを願う」と、3月に米「WWD」に語っている。日本では、来年1月に同コレクション取り扱う予定だ。
江守幹廉バーカー ウェルネス ジャパン 執行役員(COO)は、「ジムやピラティス、ヨガなどを日常に取り入れている、セルフケア意識の高い30〜40代がメインターゲット。まずはECで発売し、ジムやピラティスのスタジオ、オーガニックスーパーマーケットなどでの展開を視野に入れている」と話す。コアターゲットを絞り、ウェブ広告やインフルエンサーのギフティングなどを通して認知を拡大する狙いだ。