日本ショッピングセンター協会は、2015年(1〜12月)の既存SC売上高は前年比100%で横ばいだったと発表した。SCの年間総売上高は、31兆825億円で同104.4%だった。2015年は、14年4月の消費税増税前の駆け込み需要の反動で第1四半期が前年同期比95.7%と苦戦した。4月以降は、訪日外国人の増加や北陸新幹線開業効果などもあり、順調に推移。11、12月は暖冬の影響を受けて冬物衣料の販売が伸び悩み、前年比マイナスとなったこともあり、年間ベースでは前年並みとなった。
地域別では、北海道(前年比102.3%)、関東(同100.8%)、九州・沖縄(同101.5%)は前年比プラスとなったが、中国地方が同95.8%と落ち込みが大きく、四国(同98.1%)、北陸(同98.3%)、東北(同99.0%)、近畿(同99.2%)、中部(同99.7%)が前年比マイナスだった。都市規模別でみると、政令指定都市が同101%と好調であったが、その他の地域では同99.4%となった。大都市とそれ以外の好不調の差が表れた。札幌市(同102.6%)、東京区部(同101.6%)、福岡市(同105.7%)は訪日外国人増加がプラス効果に働いた。立地別では、周辺地域が同101.5%、中心地域が同100.3%に対して、郊外が同99.2%とマイナスだった。