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丸井グループはカード事業好調により増益 仕入販売からSC型店舗への転換進める

 丸井グループの2015年3月期連結決算は、売上高が前期比97.2%の4049億円、営業利益が同103.3%の280億円、経常利益が同101.1%の280億円、純利益が同104.1%の160億円と減収増益だった。

 小売・店舗事業では、消費税増税の影響に加え、取引先との契約方法を仕入販売から定期借家契約に切り替え、商品売上高が賃料収入に置き換わったことで前期比93.8%の3076億円と減収となった。初のSC型店舗としてリニューアルした「町田マルイ」は、雑貨や飲食を強化したことで客層が広がりオープン以降の入店客数は1.3倍、買い上げ客数は2.6倍と前年を大きく上回っている。店別売上高では新宿店(前年比100.2%)と上野マルイ(同101.4%)の2店舗が前年売上高を超えた。一方、カード事業ではネット入会の強化やテレビCM放映といった取り組みを実施した結果、カード会員数は同109.0%の591万人、エポスカードの年間取扱高は同114.8%の1兆1138億円となった。2006年のエポスカード発行以来、9年で年間取扱高が1兆円を超えた。カード事業の売上高は同114.3%の706億円、営業利益は同128.7%の201億円と、カード事業の好調がグループの増益に寄与した。

 16年3月期は雑貨や飲食のカテゴリーを拡充し、仕入販売を中心としたビジネスモデルからSC型の店作りへの転換をさらに進める。渋谷地区では約10年ぶりとなる大規模な改装を実施し、4月に「マルイジャム渋谷」を「渋谷マルイ」に全館改装したのに続き、秋には「マルイシティ渋谷」を「渋谷モディ」としてリニューアルする予定。今期の連結業績予想は、定期借家契約に切り替えることから売上計上基準を変更し、売上収益2510億円、営業利益300億円、経常利益295億円、純利益175億円を見込む。

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