セブン&アイグループと、東京ガールズコレクション(TGC)を企画・運営するF1メディアが、協業を一歩進める。これまでも昨年のTGCのメインスポンサーとしてステージでグループ各社のブランドを訴求したり、カタログ通販などで連携してきた両社。今回は、そごう・西武を始めとしたセブン&アイグループのリアル店舗で、TGCの企画運営力や、トレンド発信力を活用しながらイベントを実施。一過性では終わらない、ロングタームの効果発揮を目指す。
3月2日(土)に代々木第一体育館で開催するTGCでは、グループのプライベートブランドである「LIMITED EDITION VIVAYOU」(そごう・西武)や「DE TER NL」(メリーアン)の新作や、イトーヨーカ堂オリジナル「グッデイヤング」や「マックシスター」、モデルの鈴木奈々をプロデューサーに起用したバロックジャパン「ロデオクラウンズ」とのコラボ商品などを発表する。共同開発したコンセプト専門店サイトの開設も行なう。
店頭フェアのひとつとして、そごう・西武では、TGC開催日翌日の3月3日(日)に、西武池袋本店で、西山茉希を始めとしたTGC出演モデルによるファッションショーも企画する。
これに先立ち、2月27日には、西武池袋本店別館2階の西武ギャラリーでお披露目会見を実施。TGC参加モデルの土屋アンナや高松リナ、瑛茉ジャスミンに加え、新ブランドプロデューサーの鈴木奈々も登場。村上範義F1メディア取締役兼TGC実行委員会チーフプロデューサーは「TGCの盛り上がりや熱を9兆円の流通にのせ、全国に届けて市場を活性化させたい」とコメント。渋谷区と組んで公園通りなどの渋谷ジャックを行なったり、オリンピックの東京招致をサポートすることも明かした。
グループの共同販促を取りまとめる原田良治セブンネットショッピング執行役員本部長は、TGCと組む理由を「ファッションに強いというイメージを伝えたい。3月2日のイベント当日の一過性なものに終わらせず、店頭でミニ版のTGCを行ない、ムーブメントを作りたい。また、小売り総額150兆円のうち、10兆円、7%がネット販売。TGCはネットとの親和性も高い。専門店サイトを設けるなど、イベントの効果を高めたい」と狙いを語った。