ファッション

「セリーヌ」、エディ・スリマンの後任を早くも発表 フィービー時代のディレクターがカムバック

エディ・スリマン(Hedi Slimane)の退任発表から数時間後、「セリーヌ(CELINE)」は新たなアーティスティック・ディレクターにマイケル・ライダー(Michael Rider)前「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」クリエイティブ・ディレクターを起用することを発表した。2025年初頭に就任する予定だ。

ライダーは08年から18年までの10年間、「セリーヌ」の当時のクリエイティブ・ディレクターだったフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)の下で、プレタポルテ部門のデザイン・ディレクターとして働いており、古巣に復帰することになる。ビジネス特化型SNS「リンクトイン」によると、ライダーは米ロードアイランド州のブラウン大学卒。04年から08年まで「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のシニアデザイナーとしても働いていた。

親会社のLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)は、フランスのブルジョワスタイルを軸にグランジやオルタナティブ・ミュージックシーンの要素を交えるというスリマンが築き上げた“成功の方程式“から大きく外れることなく、ブランドの勢いをさらに加速させることを望んでいるようだ。情報筋によると、「セリーヌ」は「ロエベ(LOEWE)」と並んでLVMHファッション・グループで最も急成長しているブランドの一つであり、売上高は25億ユーロ(約3975億円)に到達。その規模は、「フェンディ(FENDI)」よりも大きいという。

今回の起用により、デザインチームの中にいた才能あふれる人材がまた一人、注目を集める大役に就いたことになる。これまでLVMHは、スリマンやファイロのような、時代をけん引するスターデザイナーを重用する傾向があった。ライダーはすでにパリに生活拠点を移しているようだが、すぐにコメントは得られなかった。

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