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オンワード「苦手な夏」を克服 6〜8月期、17年ぶり黒字

オンワードホールディングス(HD)の2024年3〜8月期連結業績は、売上高が前年同期比5.2%増の951億円、営業利益が同4.6%増の52億円、純利益が同43.5%増の41億円だった。純利益の大幅増は、持分法投資利益の増加や為替損益の解消によるもの。

既存店ベースの売上高は前年同期比5.4%増。事業の売上高は主力の婦人服「23区」が同4.3%増、比較的新しい「アンフィーロ」が同92.1%増、オーダースーツの「カシヤマ」が同38.5%増だった。同社が力を入れるOMOサービスの「クリック&トライ」を国内で導入する店舗の割合は63%(前年同期は51%)まで上昇した。

課題だった夏シーズンの収益改善が進んだ。第2四半期(6〜8月期)の営業利益は2億円となり、同期間としては17期ぶりに黒字転換した。7月以降のセール時期以降もプロパーで売れる夏物衣料を強化したり、猛暑に対応した機能性商品を充実したりしたことが実を結んだ。3日の決算説明会に登壇した保元道宣社長は、手応えを強調しつつ「まずはスタートラインに立てた」とし、さらなる改善に取り組む。

同社はカジュアル専門店のウィゴーを9月に完全子会社化したことに伴い、25年2月期連結業績予想を上方修正する。修正後の予想は、売上高2100億円(前期比10.7%増)、営業利益125億円(同11.0%増)、純利益82億円(同24.8%増)。売上高ではウィゴーの10月以降の売上高予想の100億円を上乗せする。

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