イタリア・フィレンツェのメンズ見本市ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO以下、ピッティ)は、2025年1月14〜17日に開催する第107回のゲストデザイナーに、「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA以下、MM6)」を招へいすることを発表した。「MM6」は、ピッティのためにデザインした2025-26年秋冬メンズ・コレクションを発表するが、現時点で発表形式や日程は明らかにされていない。また、例年通りミラノ・ファッション・ウイークにも参加するという。
「MM6」は、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」が展開していた“女性のためのガーメント(衣服)”というラインが独立する形で1997年に設立され、2022年秋からオールジェンダーのコレクションを展開するブランドへと発展。2013年にはヘイキ・サロネン(Heikki Salonen)がクリエイティブ・ディレクターに就任し、以降はデザインチームがコレクションを製作している。
今回のピッティへの参加について、デザインチームは「世界で最も重要なメンズ・ファッション見本市であるピッティにゲストデザイナーとして招待されたことは、光栄に思うと同時にとても興奮すること。我々は、『MM6』のスタイルとスピリットを取り入れながら、ピッティに特化したメンズ・コレクションを披露する予定だ。約20年の時を経て、『メゾン マルジェラ』の姿勢やコンセプト、プロセスを再び同地で共鳴させることができるのを楽しみに思う」とコメントした。なお、マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)「メゾン マルジェラ」創業者は、06年に第69回ピッティのゲストデザイナーを務め、プッチーニ野外大劇場を舞台に白を基調とした20ルックのアヴァンギャルドなコレクションを披露している。
また、フランチェスカ・タッコーニ(Francesca Tacconi)ピッティ=スペシャル・イベント・コーディネーターは、「MM6」に対して「現代のさまざまな姿勢や行動を探求することで不完全さの美しさと驚きを讃え、“内なる不適合”の象徴であるブランド。解体された衣服と特徴的な個性の対話によって、現代的な原点回帰を行なっている」と評している。
なお、第107回ピッティでは、「MM6」と共に桑田悟史「セッチュウ(SETCHU)」クリエイティブ・ディレクターがブランド初のショーを開催する。