ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)の2015年度決算(16年4月2日終了)は売上高が前年比97%の74億500万ドル(約7849億3000万円)、営業利益が同56%の5億8200万ドル(約616億9200万円)、純利益が同56%の3億9600万ドル(約419億7600万円)と減収減益だった。これを受け、同社は6月7 日、大規模な再建計画「ウェイ・フォワード(Way Forward)」を発表した。昨年就任したステファン・ラーソン(Stefan Larsson)社長兼最高経営責任者( CEO)の下、20年までに成長軌道への復帰を目指す。
同社はまず、主力ブランドの「ラルフ ローレン コレクション(RALPH LAUREN COLLECTION)」「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」「ローレン バイ ラルフ ローレン(LAUREN BY RALPH LAUREN)」に特に注力していく。合わせて、組織の構造を見直し、管理職の階級を減らす。さらに、15年度の43店舗閉店に続き、 16年度も50店舗以上を閉じる予定だ。それに伴い、今年中に全体の約8パーセントに値する約1000人のフルタイム社員のリストラを実施する。
また、同社は商品開発やマーケティング、顧客サービスにおいて、時代に合わせた進化が足りなかったと認めた。経営モデルを見直し、サプライチェーンのスピードアップを図る。
「ウェイ・フォワード」計画の実行により、今年度は年間1億8000万〜2億2000万ドル(約190億8000万〜233億3000万円)のコスト削減を見込む。
詳細は「WWDジャパン」6月13日号