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「Y/プロジェクト」が破産管財人の管理下に グレン・マーティンス退任の直後

Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」は、9月26日にパリ商業裁判所により破産管財人の管理下に置かれたことが明らかになった。

同ブランドは、2010年にデザイナーのヨハン・セルファティ(Yohan Serfaty)が起業家のジャイルズ・エレイルフ(Gilles Elalouf)と共に設立。13年にセルファティ=デザイナーががんで死去した後、当時ファーストアシスタントを務めていたグレン・マーティンス(Glenn Martens)がクリエイティブ・ディレクターに就任した。その後、24年6月にエレイルフ共同設立者が死去。マーティンス=クリエイティブ・ディレクターは9月6日に退任を発表し、同月のパリ・ファッション・ウイーク期間中に予定していた25年春夏コレクションのショーも中止となった。

なお、故エレイルフ共同設立者の死後、同氏の兄弟であるダニエル・エレイルフ(Daniel Elalouf)が「Y/プロジェクト」の過半数株式を相続した。また、23年12月に就任したパスカル・コンテ・ジョドラ(Pascal Conte-Jodra)最高経営責任者(CEO)は、24年7月に退任。9月にフランスの高級スキーウエアブランド、フザルプ(FUSALP)のCEOに就任している。

「Y/プロジェクト」の今後は?

同裁判所によれば、「Y/プロジェクト」の従業員は24人で、23年度の売上高はおよそ1100万ユーロ(約17億円)。以前から資金難に陥っていた同社は9月4日に債権者への支払いを停止しており、買い手を探しているが、買い手候補は10月16日までに買収案を提示する必要がある。

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