大手通販企業のニッセンホールディングスは、早期希望退職者120人を10月上旬までに募集する。また2016年2月をめどにニッセンブランド大型家具事業から撤退。他にも物流配送インフラを担う三重の大型商品配送センター売却や海外検品所の整理などを行う。一連の合理化策で16年12月期に約20億円の経常利益の改善効果を見込む。
同社は主力の事業会社であるニッセンの不振によって2期連続の最終赤字に陥っていた。先月発表されたニッセンHDの15年1?6月期連結決算は、売上高が前年同期比81.7%の791億7100万円、純損益が39億8100万円の赤字だった。15年12月期は、一連の合理化策によって約57億円の特別損失を計上する予定のため、純損失の予想を54億円から119億円に下方修正した。
なお、ニッセンホールディングスは13年12月、セブン&アイ・ネットメディアによるTOB(株式公開買付)で、セブン&アイ・ホールディングスのグループ傘下企業となっている。