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Z世代のウェルネス疲れが顕著に? 「ルルレモン」がウェルビーイングリポート発表

ルルレモン(LULULEMON)」はこのほど、年次グローバル・ウェルビーイング・リポートを発表した。調査分析コンサルタントのエデルマン データ&インテリジェンスによる同リポートによれば、人々は「健康でいなければならない」というプレッシャーに疲れを感じているようだ。

同リポートは15カ国、のべ1万6000人に調査を実施。報告書によると、回答者の61%が身体的、社会的、精神的な健康を達成するプレッシャーを感じており、45%はストレスや孤独感、疲労感も引き起こす“ウェルビーイングへの燃え尽き”に陥っていることが明らかになった。プレッシャーを感じる理由には、「社会の期待」「矛盾する情報」「全てを一人でこなしている感覚」の3つが挙げられ、米国はこの傾向が顕著な上位5カ国にランクインした。特にZ世代とミレ二アル世代は、このプレッシャーを他の世代よりも多く感じているという。

昨年の報告書では、人々は健康を優先し、依然として投資しているが、達成不可能なレベルの健康を維持するためのプレッシャーにより、実際には気分が悪くなっていることが示された。さらに過去の調査によれば、世界全体の健康指数は過去4年間で向上していないという。

リポートではこれらのプレッシャーに対処するために、「雑音を遮断し、自分自身の声を聞く」「心地良いことをする」「一人でなく、誰かと取り組む」の3つを提案している。具体的には、明確な境界線を引く、コミュニティを見つける、15分間の散歩など短時間や小規模でできる運動をするといったことが挙げられる。

全米精神疾患連合(NAMI)のダン・ギリソン(Dan Gillison)最高経営責任者(CEO)は、「仲間との強いつながりは精神的な健康を維持するために不可欠で、職場、近所などでのコミュニティの構築は非常に重要だ。それが育まれると全方位的な健康の基盤を強固に築くのに役立つ」と話す。

一方、報告書ではウェルビーイングを実現するためのポジティブな実例もいくつか強調している。例えば、グループフィットネスクラスに参加したり、コミュニティ意識を持っていたりの回答者は、「全体的な幸福度が高い」と回答している。

リポートの発表に加えて、「ルルレモン」は10月10日の世界メンタルヘルスデーに500カ所以上の場所で無料のワークアウトを開催し、イギリスのメンタルヘルスケア団体ユナイテッド・フォー・グローバル・メンタル・ヘルスやNAMIなど、いくつかの組織に310万ドル(約4億5800万円)を寄付することも発表。また、無料ワークアウトのクラス参加者1人につきNAMIに1ドル(約148円)を寄付(最大10万ドル(約1480万円)する。

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