ミラノ・ファッション・ウイークで存在感を発揮するブランドの共通点は、確かなアイデンティティーに立脚したクリエーションだ。らしさや強みを、現代的に発展させたブランドをまとめた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年10月7日号からの抜粋です)
「ブリオーニ(BRIONI)」
さりげないラグジュアリーの手本
そぎ落としたデザインの中に、卓越した職人技を光らせた。ディナージャケットには、8000個の小さなクリスタルをシルク糸で縫いつけ装飾。2枚の生地を縫い合わせて1枚にしたダブルスプリッタブルの生地のロングコートは、流れるような動きを作る。メンズと共通のディテールを交ぜマスキュリンな佇まいに仕上げた。
「モスキーノ(MOSCHINO)」
創業者のユーモアにオマージュ
エードリアン・アピオラッザ(Adrian Appiolaza)の2シーズン目は引き続き、フランコ・モスキーノ(Franco Moschino)のユーモアにオマージュをささげた。布をキャンバスに見立て、ボールペンで描いたイラストをのせたデザインや、複数の靴ひもを集めて作ったようなアウター、ライダースジャケットやパールで作るハーネスなど、パンクなマインドも忘れない。
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