三和酒類が展開する麦焼酎ブランド「いいちこ」は10月12日まで、渋谷のストリームホールで“iichiko Design Week 2024”を開催する。本イベントは、駅貼りポスターなどの広告やボトルデザインといった「いいちこ」に関わる全てのデザイン、通称“iichiko design”が今年で40周年を迎えたことを祝し企画された。“iichiko design”は1984年に始まり、その印象的な駅貼りポスターの総数は今年9月時点で521枚となる。展覧会開始に先立ち10月7日に行われたレセプションイベントでは、これらの展示内容を紹介したほか、2019年にアメリカで発売して以来支持されてきた“iichiko彩天”の日本展開開始を発表した。
“iichiko Design Week 2024”レセプションイベントの様子
レセプションイベントに登壇した西和紀三和酒類代表取締役社長は「焼酎は世界の蒸留酒と肩を並べて然るべき存在だ。世界に通用する蒸留酒はウイスキーやブランデー、ラム、ウォッカ、テキーラ、ジンなどが挙げられるが、この土俵に焼酎を入れる時が来た」と、麹でできた焼酎の世界に通ずる魅力を語った。
そして2019年に日本で製造しアメリカで展開を行い、いよいよ来年日本でローンチする“iichiko彩天”について、宮崎哲郎三和酒類グローバルマーケティング室室長が紹介。「“日本生まれアメリカ育ち”の“iichiko彩天”は、海外の蒸留酒に並べる世界の酒にしたいという思いから生まれた。20年以上前、私がバーで働いていた時には“焼酎は庶民的すぎるため置いてはいけない”というルールがあった。そこで他の蒸留酒と同じように、日本の蒸留酒である焼酎を使ったカクテルがバーで提供されても良いと思い、三和酒類に入社した。海外への焼酎の輸出を増やすためには、日本食店以外だけではなくバーでも一般的に飲まれる酒にならなければならない。そのためカクテルでも提供できるように“iichiko彩天”は度数を43%に引き上げた。日本での『良い酒を割るなんてもったいない』という割り算の考え方ではなく、『良いお酒を掛け合わせることでよりおいしいカクテルになる』という掛け算の考え方にたどり着いた」とアメリカを拠点に9年間「いいちこ」のマーケティングを行ってきた宮崎室長。すでに“iichiko彩天”はアメリカで多くのアワードを獲得し、蒸留酒のプロであるバーテンダーが選ぶスピリッツのトップ10にも選ばれた実績を持つ。
また、“iichiko彩天”をイメージし、ダンサーのアオイヤマダとパーカッション奏者のスティーヴ エトウがパフォーマンスを披露。さらにニューヨークのAngel's Shareから中山敦史、今田恒孝、Martiny's から渡邊琢磨、渋谷のThe SG Clubから後閑信吾と国内外のバーテンダーが集結し、“iichiko彩天”を使用したオリジナルカクテルを提供した。
“iichiko Design Week 2024”の見どころ
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同展覧会は“触れる”“知る”“体験する”の3つのカテゴリーで展開。4階の“触れる”エリアでは、“iichiko design”を代表する“いいちこ駅貼りポスター”521枚のうち、40枚を年代ごとに展示。それぞれ異なる紙質に印刷された広告に触れながら、河北秀也アートディレクターが明かしたそれぞれの広告の撮影秘話を観覧できる。
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6階の“知る”エリアでは、「いいちこ」のこれまでとこれからをひもとく“All About iichiko「いいちこ大全」”や、40人の著名人が「いいちこ」エピソードを語るインタビュー“iichiko and Me「わたしといいちこ」”、「いいちこ」の歴代商品を実際のボトルとともに紹介する“iichiko Products「いいちこボトルデザイン」”などがラインアップ。
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観覧の最後に訪れるのは、5階の“体験する”エリア“。ここでは“iichiko Special Bar「いいちこスペシャルBar」”を開店し、「いいちこ」商品を使った限定カクテルを販売する。和を基調とした空間で、Angel's Share NY、Martiny's、The SG Club、Bar Benffidich、日比谷Barからゲストバーテンダーを招き、日替わりのカクテルを提供。“ドリンクパス”を購入した人は「いいちこ」商品13種を飲み比べをすることも可能だ。さらに和菓子屋「芽吹き屋」とのコラボレーションにより、「いいちこ」と和菓子のペアリングを提案する。
このバーエリアではセンサー付きの平面モニターをテーブルにした“インタラクティブテーブル”を設置。番号付きのコースターをテーブルに置くことで、「いいちこ」各商品のおすすめの飲み方や関連するクリエイティブが表示される仕組みだ。
“iichiko Design Week 2024”日替わりイベント
展覧会期間中は、日替わりで「いいちこ」各商品にフォーカスしたイベントを実施。10月8日には小倉ヒラク発酵デザイナー、9日は林紗代香「TRANSIT」編集長と河北秀也アートディレクター、10日は稲田浩「RiCE」編集長を招いたトークショーを開催。11日には“スーパーな夜 @ iichiko Design Week 2024〜スーパーな DJ と過ごす、スーパーな夜〜”と題し、大沢伸一をメインDJに迎えた音楽パーティーが開かれる。そのほか、“利き酒”のプロフェッショナルによるテイスティングイベントや、ケータリングでもおなじみの“chioben”とのコラボ弁当の販売も行う。詳細は“iichiko Design Week 2024”特設サイトで確認できる。
◼︎“iichiko Design Week 2024”
日程:10月8〜12日
時間:8日10:00〜17:00、9、10日10:00〜20:00、11日10:00〜22:00、12日10:00〜19:00
会場:渋谷ストリームホール
住所:東京都渋谷区渋谷3-21-3 4〜6階
入場料:無料(ドリンクパスや限定カクテルは有料)