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大丸梅田店、売り場面積4割減 計6フロアから退く

大丸松坂屋百貨店は、JR大阪駅直結の大丸梅田店の売り場面積を4割縮小する。入居するサウスゲートビルディングの大規模改装に伴うもの。現在、地下2階から地上15階までの6万4000平方メートルで営業しているが、地上10〜15階から退く。2025年秋から段階的に工事に着手し、29年のグランドオープンを予定する。

JR西日本ステーションシティ、大丸松坂屋、JR西日本SC開発の3社で、JR大阪駅の南側のサウスゲートビルディングの全面刷新を行う。大丸が退く地上10〜15階は、JR西日本SC開発が新しい商業フロアを作る。JR西日本SC開発はJR大阪駅の北側のノースゲートビルディングでルクア大阪を運営する会社だ。

1983年に開業した大丸梅田店は、2011年に売り場面積を1.6倍に増床して現在の姿になった。しかし梅田地区は阪急本店(阪急うめだ本店、阪急メンズ大阪)や阪神梅田本店に加えて、11年開業のルクア大阪、13年開業のグランフロント大阪、今年開業したイノゲート大阪、JPタワー大阪(キッテ大阪)など複合施設が増え続け、集客競争が激化していた。大丸松坂屋の主要店舗の売上高がコロナ前の20年2月期を上回る中、大丸梅田店の25年2月期の予想は590億円(20年2月期は643億円)とふるわない。11年の増床前に近い面積に戻し、再出発することを決めた。

大丸松坂屋の親会社であるJ.フロント リテイリングの小野圭一社長は、8日の24年3〜8月期決算説明会で「商業施設が乱立する梅田は明らかにオーバーストア。店のサイズ感よりも存在感で勝負していきたい」と話した。

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