ゴールドウイン(GOLDWIN)の2015年4〜9月期は、売上高が前年同期比104.8%の260億3900万円、営業利益が同137.7%の4億2900万円、経常利益が同104.6%の7億6400万円だった。「チャンピオン(CHAMPION)」ブランドのヘインズブランズジャパン(HANESBRANDS JAPAN)への事業譲渡に伴う特別損失を計上していたため、純利益は同54.3%の減益だった。同社は重衣料の比重が大きいため、上期の利益率は低い傾向にある。
売り上げ増の主な要因は、アウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」の好調にある。ライフスタイルやファッション性にフォーカスした二子玉川店やキッズ専門の原宿店、新業態のザ・ノース・フェイス グラビティの第2号店となる長野・白馬店など、精力的に出店した。アウトドア事業関連品の売上高は前年同期比110%の135億3100万円に増加。また、9月に開催されたラグビーW杯の日本代表公式ユニフォームを子会社であるカンタベリー ジャパンの「カンタベリー オブ ニュージーランド(CANTERBURY OF NEW ZEALAND)」が手掛けたことから、同ブランドの売り上げも増加している。ウィンタースポーツ関連商材に関しては、市場の縮小から、供給量の抑制を図った。
なお同社は1975年から販売していた米「チャンピオン」ブランドのライセンス契約を今年12月で終了し、契約元のヘインズブランズ ジャパンに事業譲渡する。