テリー・ピロー=トミー バハマ最高経営責任者(CEO)(62)が2016年1月30日付で退任する。後任は現トミー バハマ社長のダグラス・ウッド。また、ピローCEOは引退し、同社のアドバイザーを務める。
親会社のオクスフォード インダストリーズのトーマス・チャブ3世会長兼CEOはピローCEOについて「テリーは創業者が定年退職し、経済が不安定だった08年にトミー バハマに入社した。彼はビジネスの拡大とともにライフスタイルブランドとしてのアイデンティティーの確立に大きく貢献した」とコメント。
また、01年に最高執行責任者(COO)として入社したウッド新CEOは14年間にわたり同社の経営や財務に携わり、年商2億ドル(約240億円)の卸売り中心の企業から、小売業が強い年商6億ドル(約720億円)超のライフスタイルブランド企業に成長させた。「ウッドはわれわれの成長に長年携わってきた。彼が入社してから小売業者としてのノウハウが増えた。また、現在好調のeコマース事業の始動にも貢献した」とチャブ会長。
一方ウッド新CEOは「今後主力であるメンズだけでなく、ウィメンズを強化していきたい」と語った。ウィメンズは現在同社の売り上げの3分の1にも満たない。また、世界市場にも注目し、アジアでは特に日本に目を向けているという。
ピローCEOはトミー バハマに入社前は、ラルフ ローレン フットウエアのCEOやコーチの社長などの他、1999年から2005年までポロ ラルフ ローレンの社長兼CEOを務めた。一方、ウッド新CEOはかつて航空企業のボーイング ディフェンス アンド スペース グループやマッカー セルラー(後にAT&Tに売却)に在籍した。