「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」展が10月12日に東京ステーションギャラリーで開幕する。コンランは「ザ・コンランショップ(THE CONRAN SHOP)」の創業者で、デザインブームの火付け役になった人物だ。この展覧会では、コンランがデザインした初期のプロダクトやショップなどのアイテムから、愛用品、写真、映像など300点以上の作品や資料を展示。彼から影響を受けた人々のインタビューを交えて紹介する。
デザイン界の永遠の憧れコンラン卿
コンランは、“無駄なくシンプルで機能的”なデザインにこだわり、テキスタイルやプロダクトのデザイナーとして活躍する傍ら1960年代にインテリアショップ「ハビタ(HABITAT)」をチェーン展開するなど起業家としても活躍。彼の活動は都市の再開発や書籍の出版、レストラン事業など多岐にわたり、イギリスをはじめ世界中の人々のライフスタイルに変化をもたらした。89年には、世界初のデザイン・ミュージアムをロンドンに設立。日本では、西新宿に初出店した「ザ・コンランショップ」が今年30周年を迎えた。20年、自宅で88年の生涯を閉じたコンランのトレードマークは、ブルーのシャツ。そのブルーは、「ザ・コンランショップ」のおなじみのショッパーの色でもある。83年に英国王室からサーの敬称を与えられ、サー・コンラン(コンラン卿)として愛されたデザイン界の憧れの人物像に触れる機会だ。会期は、2025年1月5日まで。
■「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」
会場:東京ステーションギャラリー 東京都千代田区丸の内1-9-1
会期:10月12日〜2025年1月5日
休館日:月曜日(10月14日、11月4日、12月23日は開館)、10月15日、11月5日、12月29日〜1月1日
時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで)
入館料:一般1500円、高校・大学生1300円、中学生以下無料