サンフランシスコ3日発—ファーストリテイリングは10月5日、米国サンフランシスコに、「ユニクロ」の西海岸1号店となる旗艦店をオープンする。開店2日前の3日、マスコミに向けて内覧会を実施した。
店舗は、ケーブルカーの発着所が集まるパウエル通り沿いの路面店で、観光客も多く、サンフランシスコ一番の繁華街であるユニオンスクエアの近隣に位置。サンフランシスコを本拠地にする「ギャップ」や「フォーエバー21」「H&M」「ザラ」「アバクロンビー&フィッチ」「アーバンアウトフィッターズ」などが軒を並べる激戦地だ。
店舗面積は約800坪。地下1階メンズ、1階メンズ&ウィメンズ、2階ウィメンズの3層と、フィーチャー商品を扱う中2階(開店時はフリースを訴求)で構成する。開店時には、ウルトラダウン69.9ドルを49.9ドル、カシミアセーターをウィメンズ89.9ドルを49.9ドル、メンズ99.9ドルを59.9ドルなどで打ち出す。「ジャパニーズエンジニアドデニム」として、開店特別アイテムとして、売り切れご免の9.9ドルジーンズも用意した。
京極康信ユニクロUSA・COOは、米国でNYに続く出店地としてこの地を選んだ理由を、「『ユニクロ』は服を通じて世界を変えたいと考えている。サンフランシスコにはアップルやフェイスブックなど多くのIT企業が集まり、世界を変える拠点になっている。我々もここからグローバル・イノベーションをしていきたい」と説明する。
IT・デジタルの街にちなみ、「ユニクロ」初で、「業界でも世界初ではないか」というマジックミラーを導入。赤いウルトラダウンやフリースを着用して鏡の前に立つと、色違いを楽しむことができる。フェイスブックやeメールにも連動しており、今秋開設を予定しているeコマースサイトなどとの連動も期待する。