2025年春夏のパリでは、他都市でも見られたガーリーやセンシュアルから、スポーティーなカジュアル、シックなドレス、テーラリングにいたるまで、「軽やかさ」がスタイルのカギになった。年々長く暑くなる夏の着こなし提案に役立ちそうな3つのアプローチを、代表的なブランドの詳報と共に紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2024年10月14日号からの抜粋です)
薄く透け感のある素材
最も顕著だったのは、薄く透け感のある素材使いだ。バリエーションはオーガンジーやシフォン、チュール、レースからコットンやハイゲージニット、リネンまで。レイヤードに生かした涼しげなスタイルも多い。
「エルメス(HERMES)」
シアーレイヤードで作る
官能的ユーティリティー
シアー素材が生む官能性と、ベージュや茶系を中心とする美しい色彩、モダンな職人技を追求した。キースタイルは、滑らかなレザーやスエード、デニムで仕立てたユーティリティージャケットやコート、シルクメッシュのクロップドトップスやボトムス、そしてニットのブラトップやマイクロショーツのレイヤード。胸元にペンやツールを収めるようなポケットを配したり、スカートやワイドパンツのサイドに自由に開閉可能なファスナーを付けたりと、機能的なディテールをエレガントに取り入れている。アクセサリーも実用性の高いデザインが多い。
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