アエッフェ(AEFFE)は10月15日、傘下の「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」の新たなクリエイティブ・ディレクターに、2014 年から同グループ傘下の「フィロソフィ ディ ロレンツォ セラフィニ(PHILOSOPHY DI LORENZO SERAFINI、以下フィロソフィ)」のクリエイティブ・ディレクターを務めているロレンツォ・セラフィニ(Lorenzo Serafini)を起用することを発表した。1981年の設立から43年間コレクションを手掛け、9月に退任を表明していたアルベルタ・フェレッティ=創業者兼クリエイティブ・ディレクターの後任だ。セラフィニ新クリエイティブ・ディレクターによるデビューショーは2025年2月の25-26年秋冬コレクションになる。なお、市場のニーズを読み取り、ブランド力の強化を目指す新戦略の一環で、「フィロソフィ」は「アルベルタ フェレッティ」に統合される。
アエッフェグループのバイス・プレジデントでもあるフェレッティは、「私の名前を冠したブランドの舵取りを、ロレンツォが後任として担ってくれることになり、とてもうれしい。ファッション界が大きな変化を遂げようとしている今、ロレンツォはこの挑戦に必要なクリエイティビティーと確かな審美眼、プロフェッショナリズム、そして専門知識を持つと信じている」とコメント。そして1984年に自身が立ち上げた「フィロソフィ」を継承し発展へと導いたセラフィニの功績を評価し、「『アルベルタ フェレッティ』の本質は、彼のビジョンと見事に合致している。軽やかさ、フェミニニティー、官能性は、すでにロレンツォのボキャブラリーの中にある言葉であり、彼が『アルベルタ フェレッティ』の世界の中で見事に定義づけられるだろう」と述べた。
確かに、9月に発表された「フィロソフィ」の25年春夏コレクションは、「アルベルタ フェレッティ」の流れを汲むフェミニンでとてもロマンチックなラインアップであり、軽やかなジャージーや繊細なレースなどエアリーな素材を使い、体の周りをゆったりと漂うような服を提案していた。
就任に際して、セラフィニは「熱意と深い感謝をもって、フェレッティ・ファミリーが与えてくれたこのチャンスを受け入れる。アルベルタがこのような重要で名誉ある遺産の後継者に私を選んでくれたことは光栄だ。『アルベルタ フェレッティ』の新たな章を始めるにあたり、それを大切に引き継いでいきたい」と話した。