ビジネス

正念場のバロック 屋台骨のSCブランドが減収、中国事業も苦戦

バロックジャパンリミテッドの2024年3〜8月期連結業績は、売上高が前年同期比2.6%減の277億円、営業利益が同88.3%減の1億600万円、純損益が3億9000万円の赤字(前年同期は5億9600万円の黒字)だった。

国内事業の売上高は前年同期比2.3%減の253億円。同社の最大ブランド「アズール バイ マウジー(AZUL BY MOUSSY)」などを含む、同社売上高の4割を占めるSCブランド群が同5.9%減と振るわなかった。「マウジー(MOUSSY)」「スライ(SLY)」などのファッションビル・駅ビルブランドは前年並みで推移。「エンフォルド(ENFOLD)」などの百貨店ブランドは同2.8%増も、売り上げのパイは小さくSCブランドの不振をカバーするには至らなかった。

中国事業は景気低迷による個人消費の減速で、売上合計(卸売+ロイヤリティー)は前年同期比17.1%減と落ち込み幅が大きい。8月末で店舗数は純減34で210となった。今後は不況の影響が比較的小さい北京と上海で店舗数を維持し、地方の不採算店の撤退を進める。

25年2月期通期連結業績は、売上高が前期比5%増の632億円、営業利益が同20.3%増の23億円、純利益が同27.4%増の12億円を予想する。期初計画からの変更はない。下期(9月〜25年2月)は、屋台骨であるSCブランドを浮上させるべくMD設計を適正化。在庫欠品による販売機会ロスを防ぐため、商品数の絞り込みと仕入れ調整を両輪で進める。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。