今年、創業100周年を迎えたニューヨークのアイウエアブランド「モスコット(MOSCOT)」のハーベイ・モスコット=モスコット4代目社長と息子のザック・デザイナ—が初来日した。インショップがある渋谷のトッド スナイダーでトークショー、また今年3月、青山・骨董通りにオープンした直営店モスコット トウキョウでトランクショーを行った。ハーベイ社長は、初めて訪れた東京について、「クリーン、エレガント、平穏なイメージ。さっそくお辞儀の練習をした(笑)。ザックは、ニューヨークで毎週複数回、すし屋に通っているほどの日本好きなので、銀座のすし屋に行った」と話した。「モスコット」が100年続いた理由については、「ブランドのレガシー(遺産)、へリテージ(伝統)を忠実に受け継いできたこと。そして、それに対して常に情熱を持っていることだ。その情熱は、今も年々高まっている。『モスコット』は、世界恐慌時、無料で検眼やフィッティングを行い、商品を無償提供するなど人々の生活を助けた。それがきっかけで、その子供、孫に今でも店を愛用していただいている。お客様を家族だと考えてきた。単にアイウエアを売るだけの店ではない。お客様に一つの忘れない経験を提供している。それが、ブランドを継続できている理由だ」と説明した。同ブランドを日本で手掛けるのは、オプテックジャパンのグループ会社イー・ヴィ・アイ。「モスコット」は、12月10日、ロンドンに路面店をオープンする。ニューヨーク3店舗、韓国・ソウル、東京に次ぐ6店舗目だ。