ウールマーク(WOOLMARK)は10月16日、イギリスの元飛び込み競技選手トーマス・デーリー(Thomas Daley)をアンバサダーに任命した。
デーリーはコロナ禍の期間中に編み物を始め、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に出場した際、プールサイドでマフラーなどを編む様子が話題に。その後もさまざまな大会の観客席で編み物をしていたことから、日本でも“編み物王子”の愛称で親しまれている。21年11月には、ニットウエアや編み物キットなどを取り扱う自身のブランド「メード・ウィズ・ラブ(MADE WITH LOVE)」を立ち上げた。
今回のアンバサダー就任を記念し、ウールマークとデーリーは共同で、メリノウールの毛糸とニットパターンから成るウールマーク認証済みの編み物キットを手掛ける。来年、「メード・ウィズ・ラブ」のオンラインストアで発売するという。
同氏は、「編み物は私を心身共に落ち着かせ、ゆったりとした気持ちにしてくれるもので、日常生活の一部となっている。ウールの毛糸は柔らかな手触りの天然素材であり、保温性にも優れているので、長く愛用できる質の高い衣類やホームウエアを作るのに最適だ」と語った。
5つの五輪メダルを獲得
同氏は、1994年生まれの30歳。幼少期から才能を発揮し、国内外の大会で活躍。2008年に14歳で北京オリンピックに出場して以来、12年のロンドン、16年のリオデジャネイロ、20年の東京、24年のパリオリンピックに出場し、5つのメダルを獲得している。24年8月には、競技生活からの引退を発表した。