連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第151回

実は、日本には案外少ない巨大デジタルサイネージを望む

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「ジャックムス」「メイベリン」「ユニクロ」 2023年SNSでバズった3D屋外広告を振り返る

昨日まで、出張で上海におりました。中国の景気停滞、もしくは低迷が報道されていますが、人口2500万人という上海市の中心にいる限り、そう実感することはありません。逆に「まだまだ元気ですね」という印象です。土曜の午後、新世界のあたりをランニングしましたが(←超迷惑w)、街には走れないほど人が溢れています。確かに買い物袋を持っている人は決して多くないけれど、地方から来たのであろう家族づれと、原宿にいても違和感のないロリータやY2Kの若い世代が混在。出張の目的は、「モンクレール(MONCLER)」がクリエイターとコラボレーションする「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)」のイベント取材でしたが、会場には8000人の若者が大集合。そりゃファッション好きですから、あらゆる場所で写真や動画を撮影するなど会場は終始大混雑で、「まだまだ元気」という印象は強固なものになりました。

こんなに元気な理由は、なんでしょうか?世界のいろんな街に赴き常々思う理由の1つは、広告の多さです。

例えば上述の新世界は、それこそ広告が氾濫しています。お国柄でしょうか、赤を中心に原色も多いし、ネオンも光りまくっていますから、私なんかは「うぉ〜、上海キターーーー」と思ってしまいます。それが、いいんです。NYのタイムズスクエアやロンドンのピカデリーサーカスを筆頭に、海外の主要都市には最先端のデジタルサイネージで広告がバンバン流れるエリアがありますよね。時代を先駆けるファッションやビューティ業界は、こうしたエリアの屋外広告に積極的に挑戦してクリエイティビティを発信、若い世代はイケてるし映えているから撮影・投稿。こんな循環が生まれています。最近では、押し活するファンたちがお金を出し合い、デジタルサイネージの枠を購入。推しの姿を街の中心部から発信しています。

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