「グローバル・ガールズグループ」を標榜する7人組日本人グループXGは、2022年のデビュー以降、革新性とレトロさの絶妙なバランスで成り立つ音楽とビジュアルで若者たちのトレンドをけん引してきた。XGが所属するXGALXを設立し、メンバーの発掘・育成をはじめ、楽曲、映像、ビジュアルなどのクリエイティブ全体の制作やマネジメントの指揮を執り、XGALXの文化や企業風土の構築にも努める、XGALXのCEO兼エグゼクティブ・プロデューサーのJAKOPS(SIMON)に、XGのビジュアル作り、イメージ戦略について話を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年10月21日号からの抜粋です)
JAKOPS(SIMON)/XGALX CEO兼エグゼクティブプロデューサー
音楽の形をもとに
ビジュアルを構築していく
─XGのビジュアル表現は多彩かつ自由自在で、デビューからさまざまな世界観を披露しています。グループとしてのコンセプトや戦略を教えてください。
SIMON:ビジュアル表現で求めているのは“本質”。XGALXは文化を作る会社でありたいと思っているので、常に「一番果敢に提示できる表現とは何か」を考えています。直感や勘も大切にしつつ、世の中に共鳴してもらうため、クオリティーを高めることに使命感を持っています。
─デビュー曲「Tippy Toes」ではスーツをまとい、セカンドシングル「MASCARA」でもシックな衣装でしたが、サードシングル「SHOOTING STAR」ではメンバー全員が青髪にしたりティースジュエリーを着けたりと、大胆な転換がありました。イメージチェンジは、最初から想定していたものですか?
SIMON:全てデビュー前から計画していたものです。デビューの頃は、大衆が考えるガールズグループのムードを取り入れつつ、新たなグループXGの到来をビジュアルでも表現しました。続く「MASCARA」では、より親しみやすいコンセプトを提示して、その後は自分たちらしさを解放していくフェーズに移行していったんです。
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