「WWDジャパン」12月2日号では、2014年春夏の5都市のトレンド総決算として売れるアイテム26を紹介した。果たしてそのアイテムは本当に売れるのか?それを検証するために、ファッション業界のプロフェッショナルたち、バイヤー、メーカーの企画&デザイナー、販売員、編集者&スタイリスト総勢106人にアンケートを実施。26アイテムを「売れる」「まあまあ」「売れない」で評価してもらった。そのベスト3を紹介する。
堂々1位に輝いたのは、クロップドトップス。脱ドレス&セパレート主流が決定的となった今シーズン。ジャケットやシャツ、カーディガン、Tシャツなど素材やスタイルもさまざまに登場した。「おへそが出るから着こなしが難しそう」という声もあるが、ワンピースの上に重ねたり、ハイウエストのボトムスと合わせたり、シャツや透ける素材の上にレイヤードしたりと、よりリアルなコーディネートの提案も多く見られた。クロップドワイドパンツやミッドカーフスカートなど今シーズンらしいボトムスとも好相性。ジャケットやブルゾン、カーディガンなら難なく着こなせそうだ。特に、企画&デザイナーや販売員からの評価が高かった。
2位は、数シーズンぶりにランウェイにカムバックしたブルーデニム。今季のデニムはワンウォッシュあるいは、キレイなブルーが主流で、ジーンズ、ドレス、ジャケット、オールインワンなど幅広いアイテムが並んだ。コレクションを黒に染めた「ルイ・ヴィトン」が黒以外に唯一選んだのがブルーデニムだったのも記憶に新しい。定番素材だがトレンドに急浮上し、低迷気味だったデニム業界に活況が戻りそうだ。
3位は、コンサバにならないセットアップ。すでにガールズマーケットを中心に、人気に火が付いているセットアップのバリエーションがさらに広がった。ジャケット+パンツはもちろん、コート+スカート、ブラウス+スカート、チューブトップ+スカートなどなど、スタイルや素材がさまざまに出揃った。ポイントは、コンサバティブではなく、カジュアルにも着こなせるところ。単品でも使え、コーディネートの幅も広がるアイテムだ。