フランス・パリのビスケット専門店「ル・ビスキュイ・アラン・デュカス」は10月24日、パリ本店に続く国外初進出店舗を東京の日本橋にオープンする。アラン・デュカス(Alain Ducasse)=シェフの思い出に残る、おばあちゃんが作ってくれたバター風味のビスケットを再現した“ピュール・ブール”(14枚入り、4968円/20枚入り、7020円)や、日本限定の“バー・セレアル”(14枚入り、4968円/20枚入り、7020円)などをそろえる。
「ル・ビスキュイ・アラン・デュカス」は、デュカス=シェフが2022年9月にパリにオープンしたビスケット専門店。18年の東京工房設立から日本でも注目されている姉妹ブランドのショコラ専門店「ル・ショコラ・アラン・デュカス」のほか、コーヒー専門店「ル・カフェ・アラン・デュカス(日本未上陸)」、アイス専門店「ラ・グラス・アラン・デュカス(日本未上陸)」に続き立ち上げた。厳選した素材のみを使用し、熟練の職人技と素材の特徴を最大限に生かしたレシピという料理人のアプローチで、“ビスキュイ・キュイジネ(=料理仕立てのビスケット)”を提供する。「ル・ショコラ・アラン・デュカス」の工房で仕立てるショコラやガナッシュ、プラリネなどを素材として使用できるのも同ブランドならでは。
オープンに際して来日したデュカス=シェフは、「フランスと日本で同様のクオリティーの商品を担保することを常に意識している」と話す。「アラン・デュカス」ブランドの日本展開パートナーを務める鈴木成和=スティルフーズ社長・LCAD会長は、「『ル・ショコラ・アラン・デュカス』を日本に導入した際も、フランスで作った商品を輸入する考えはなかった。場所探しから設計まで1年半ほどかけてこだわり、デュカスさんにも満足していただけるクオリティーを追求した。『ル・ビスキュイ・アラン・デュカス』も準備に2年ほど費やしたが、無事にオープンできることをうれしく思う」とコメントした。
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店内はパリ本店を再現し、ベージュ色のブルゴーニュ産タイルの床と、淡いグリーンの商品棚を壁一面に設置した。タイルに埋め込んだビスキュイを思わせる丸い石は、薄く焼いた2枚のビスケットで「ル・ショコラ・アラン・デュカス」自家製のガナッシュやプラリネをサンドし、ショコラでコーティングした“パレ”(3種5個入り、4860円)と同じサイズという遊び心も。照明とドアハンドルはデュカス=シェフ自身のアンティークコレクションから導入した。フランスの昔ながらのパン屋にある大理石のテーブルをイメージしたレジカウンターや、ガラス張りのショーケースなど、時代を感じさせる物が混ざり合うインテリアが特徴。
「ル・ビスキュイ・アラン・デュカス」を象徴する代表作“ピュール・ブール”は、サクサク、ほろほろと軽やかな口当たりとともに香ばしく優しいバターの風味が口いっぱいに広がり、溶けていくような食感が儚くもぜいたくな味わい。日本限定の“バー・セレアル”は、カボチャの種やヒマワリの種、ヘンプシード、アマニの実など8種類以上の穀物や種を使用。ザクザクとした歯応えとプチプチと弾けるような食感を楽しめる。ブランドのエンブレム的な六角形が特徴の“エグザ”(5種10枚入り、4536円/7種20枚入り、8640円)は、トウモロコシ粉やそばの実、米粉など、穀物それぞれの特徴を生かした7種を用意し、詰め合わせで販売する。そのほか、オーダーを受けてから来店客の目の前でパティシエが仕上げるデザート感覚の“ビスキュイ・ミニュット”(全3種、各1080円)は、サクサクしたビスケットの食感を維持しながら、トッピングの多様な食感も楽しめる。“プリューン&キナコ”は日本限定のフレーバーだ。
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■ル・ビスキュイ・アラン・デュカス 東京
オープン日:10月24日
時間:11:00〜20:00
定休日:不定休
住所:東京都中央区日本橋本町1-1-1