「ユニクロ(UNIQLO)」は10月25日、世界で16店目のグローバル旗艦店として、東京・新宿の東口エリアに「ユニクロ 新宿本店」をオープンする。「ユニクロ」を擁するファーストリテイリングは2024年8月期に売上高3兆円を突破し、柳井正会長兼社長は「数年のうちに売上高5兆円、将来は10兆円」という目標を公言している。新宿本店は「5兆円、10兆円を目指すユニクロの“第4創業期”として、初のグローバル旗艦店の出店となる。世界で一番売る店を目指す」と、遠藤真廣ファーストリテイリング グループ執行役員は意気込む。
新宿本店は、12年に開業しコロナ禍中の22年に閉店していた「ビックロ」の跡地に出店。新宿エリアには他に、西口や高島屋新宿店内などに4店を出店しているが、「訪日客を含め新宿の街に人が増え、4店体制ではお客さまの期待に応えられなくなっていた」ことで再出店を決めたという。
開業前に行われた記者会見には遠藤執行役員と共に、06年の米ニューヨーク・ソーホー出店以来、「ユニクロ」のクリエイティブを担っている佐藤可士和サムライ代表も登壇。「(跡地に再出店するということで、ビックカメラとのコラボ店舗として話題を呼んだ)『ビックロ』アゲインも考えたが、伝説は伝説のままにして、今の時代に合った新しい店をやるべきと考えた」とコメント。「ユニクロとして、サービスも店内で展開するグループブランドも、10年前と比べて増えている。それらを表現する店になっている」と続ける。
ユニクロは8月末時点で、全世界で2495店を運営。その中で、「本店」を名乗っているのは同店舗のみという。「全世界で一番店を目指すと共に、新宿エリアの中心になって街全体を盛り上げる」(遠藤執行役員)といったことも意図して、「本店」と名付けたという。オープンに合わせ、新宿地域の飲食店や、書店・映画館などのカルチャースポットをまとめた冊子も作り、同地域を“新宿百貨街”として打ち出していく。