伊勢丹新宿店メンズ館は9月10日、リモデル10周年を迎えた。それを記念して、小松精練とコラボレーションした限定品を11日から販売中だ。小松精練のデジタルプリント技術「モナリザ」を用い、メンズ館2階と6階の人気ブランドのアイテムに、ショッパーのブラックウォッチ柄をのせた。
2階からは「N.ハリウッド」「ホワイトマウンテニアリング」「ノンネイティブ」「ファクトタム」、6階からは「エンジニアド ガーメンツ」「サイ」「マーカウェア」「カトー」「カバン ド ズッカ」「ヒピハパ」「スロウガン」「サウンドマン」らが参加し、ダウンジャケットやブルゾンなどを製作した。24日まで、テキスタイルをコラージュしたパネル展示も行なう。
1968年にショッパーに採用されて以来、同館のアイコンとして親しまれてきたブラックウォッチ。池田康信・伊勢丹新宿店メンズ館コンテンポラリーカジュアルバイヤーは、「素材価値を持ったアイコニックなアイテムを作りたいと思った時、小松精練の技術力と合繊の機能性はまさにピッタリだった。日本発の技術と日本人デザイナーを引き合わせ、彼らに"アウター"というお題で商品開発に取り組んでもらった」と語る。
小松精練の「モナリザ」の強みは、精細なプリント技術。今回も、難易度が高いと言われるダウンジャケット用の非常に薄いナイロン生地にも、ブラックウォッチ柄を鮮やかに描き出した。小松精練の中西康将・商品企画チーフは、「薄いナイロン生地はインクがにじみやすく、繊細な柄を出しにくい。感度の高い日本のブランドと一緒に取り組むことができ、こちらも勉強になった」と手応えを語った。
「小松精練の繊細なプリントは、写真だけでは伝わらない。店頭で実際に触って、奥行きを感じてもらいたい。また、合繊ならではの機能性にも注目している。今後もこうした取り組みを継続し、今までになかった新しいニーズを掘り下げていけたら」と池田バイヤー。小松精練との取り組みのほか、他階でも同様にブラックウォッチ柄を使った特別限定アイテムを揃えた。計50ブランド以上が参加し、24日まで販売中だ。
■伊勢丹新宿店メンズ館10周年記念「BLACK WATCH SHOWER」
日程:9月11日〜24日
場所:メンズ館全館(小松精練企画は2階、6階)