ファッション

「ニコラス カークウッド」が10周年アニバーサリーコレクション発売

 イギリスのシューズブランド「ニコラス カークウッド(NICHOLAS KIRKWOOD)」は、今年でブランド設立10周年を迎える。同ブランドはこれを記念し、 "バック・トゥ・ザ・フューチャー"カプセル コレクション10型を9月20日に発売した。また、発売に先駆けロンドン・ファッション・ウイーク中の19日にプレゼンテーションを開催し、特設ページ(nicholaskirkwood10.com)をローンチした。

 同コレクションはデザイナーのニコラス・カークウッドの幼少期からインスパイアされ、おもちゃ箱やテレビ、ゲームセンターのゲームをテーマにした。彼の幼少期の思い出だという「スター・ウォーズ」「パックマン」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などをデザインに落とし込んだシューズで、価格帯は2700〜6900ドル(約32万4000〜82万8000円)。また、アイフォンケースやトートバッグなどの小物もそろえる。スクエア型のクリスタルやレーザーカットしたパジェットがピクセルのようなデザインを表現し、ツイストしたサテンが「スター・ウォーズ」のC-3POを連想させるなど、奇抜なデザインが印象的。
 
 目玉はネオンやレオパード柄にグローインザダーク(暗闇で光る)のシューレースが特徴の"ネオン シティ"だ。カークウッドは「80年代のアーケードのように、スーパーバッドテースト(超悪趣味)なデザインにした」と説明した。また、シューズのシルエットは10年の間で発表したもので、彼の有名なプラットフォームも全型に起用している。

 シューズボックスもフィギュアや人形の箱をイメージした。シューズは数量限定でセルフリッジ内のポップアップショップで受注会を開催する他、世界中で開催するトランクショーやポップアップショップで販売する。カークウッドは「今回のコレクションは100%クリエイティブなプロジェクトで、自由にデザインした。大量に売るつもりはないし、ある意味クチュールコレクションのようなもの」と語った。

 カークウッドは2005年にブランドをスタートさせ、13年にLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンがブランドの株式の過半数を取得した。今後はジュエリーやバッグ、サングラス、レザーグッズなど、アイテムの幅を広げていく予定だが、まずはファッションジュエリーから始めたいという。また、アーティストのジェフ・クーンズとコラボしたい他、ポップアートやオプティカルアートにも興味があるとコメントした。

 ブランドを立ち上げて10年経つカークウッドだが、一番学んだことは、まだ勉強することは無限にあることだという。「僕のパターンカッターも70代だが、いまだに学ぶことが多いと言っている。僕が手掛けるシューズは決してシンプルなものではなく、生産過程も簡単ではない。今まで試行錯誤を繰り返してきたが、そのプロセス自体がわくわくするんだ」。

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