盛り上がるロンドン・ファッション・ウィーク(以下、LFW)を特徴づけるのは、グローバル・ブランドから老舗系、期待の新星、実力派中堅ブランドまで、実に幅広い参加ブランドの多様性だ。2014-15年秋冬LFW期間中も、約80ブランドがランウェイやインスタレーション形式で新作を発表したほか、約150ブランドが展示会を行なった。「WWD JAPAN.com」では、期間中に配信したニュースの中から反響の大きかったブランドをピックアップ。
1位になったのは、今季パリからロンドンに発表の拠点を移した「トーガ」だ。「粗雑、耐久性、粗さ」をテーマに掲げ、素材とボリュームで遊んだコレクションは、国内外のメディアから高評価を得た。また、根強い人気を誇る英国老舗の名門ブランド「マーガレット・ハウエル」や「ヴィヴィアン・ウエストウッド レッドレーベル」、ファッション・ウィークを牽引するベテランブランド「バーバリー プローサム」も上位にランクイン。
中でも注目すべきは、4位の「クリストファー・ケイン」だ。ケリングのバックアップを経て、次のステップを踏み出した若手ブランドだ。今季は、安っぽいものとラグジュアリーなものを融合したコレクションを披露。"安っぽいもの"に採用したのは、ゴミ袋のように見立てたナイロン素材。そこにクチュールレースをあしらってエレガントに仕上げた。このほか、パンジーをホログラムで洋服に取り入れたセットアップや、オーガンジーの布がヒラヒラと揺れ動くドレス、構築的な袖をあしらったトップスなどを提案。バリエーションに富んだルックや凝った素材、技術に目を向けると、彼が最も前衛的なデザイナーであることが伝わる。また、今回は初めてアクセサリーを豊富に用意した。取り外し可能なナイロンのカバーを下半分にあしらったレザーバッグなど、洋服とリンクさせたスポーティでモダンなクラッチやシューズが印象的だ。フロントローには今季も、「ヴォーグ」のスージー・メンケス=インターナショナル・エディターを始めとするファッション業界の重鎮人物の顔が並んだ。年内にはショップ・オープンも控えており、ますます目が離せなそうだ。
2位 マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)
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3位 バーバリー プローサム(BURBERRY PRORSUM)
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4位 クリストファー・ケイン(CHRISTOPHER KANE)
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5位 ヴィヴィアン・ウエストウッド レッドレーベル(VIVIENNE WESTWOOD RED LABEL)
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6位 シモーネ・ロシャ(SIMONE ROCHA)
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7位 トップショップ ユニーク(TOPSHOP UNIQUE)
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8位 トム フォード(TOM FORD)
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9位 ピーター・ピロット(PETER PILOTTO)
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10位 J.W. アンダーソン(J.W.ANDERSON)
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*本データは、「WWD JAPAN.com」のCOLLECTIONページにて掲載したブランドを対象にしています。