クリエイティブ・ディレクターのサラ・バートンが出産を控え、限られたプレス関係者のみを集めたミニショー形式で新作コレクションを発表した「アレキサンダー マックイーン」。これまで、「セリーヌ」のフィービー・ファイロやステラ・マッカートニーらが、出産時期のコレクション制作をデザインチームに委ねるケースはあったが、サラは出産間際まで自ら作品制作に取り組み、今シーズンの新作コレクションとして10体のみのドレスを披露した。
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会場は18世紀初頭にルイ14世が建造させたバロック様式の装飾が美しいパリ・オペラコミック劇場。10体の作品は、それぞれ聖餐、修道女、枢機卿、法王、天使にグループ分けされ、ネットのようなジュエリーが顔を覆うヘッドピースを付けたモデルたちが厳かな雰囲気でフロアを行き交う。レースをふんだんに使ったヴィクトリアン調のドレスには、シルバーの幅広ベルトやシューズを合わせ、精緻な刺繍を施したパネル風カッティングのセットアップの襟元には純白のファーが配されて高貴なムードを醸しだす。
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このオートクチュールのようなショーピースの他、展示会ではモチーフを落とし込んだコマーシャルピースが数多く用意される。売り上げの大半をプレタポルテが占めるという「アレキサンダー マックイーン」だが、春には六本木ヒルズにバッグやアクセサリーに特化したブティックのオープンが予定され、今後アクセサリー・ビジネスの成長が期待される。
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