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投資会社ペルミラ、「ケーウェイ」の株式40%を取得 フランスのアウターウエアブランド

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  • ペルミラとベーシックネットの経営陣のコメント

投資ファンド、ペルミラ(PERMILA)は10月25日、フランス発のアウターウエアブランド「ケーウェイ(K-WAY)」の株式の40%を、伊アパレル会社ベーシックネット(BASICNET)から取得することに合意した。取引金額は非公開。本取引における「ケーウェイ」の企業価値は5億500万ユーロ(約833億円)程度と見られている。なお、株式の60%は今後もベーシックネットが保有する。本取引は2025年第1四半期中に完了する予定。

「ケーウェイ」は、1965年にパリでレオン・クロード・デュアメル(Leon- Claud Duhamel)が創業。撥水性が高く、軽量でパッカブルなアウターウエアで知られている。2004年、「カッパ(KAPPA)」や「スペルガ(SUPERGA)」などを擁するベーシックネットの傘下となり、「サンローラン(SAINT LAURENT)」「フェンディ(FENDI)」「プレイ・コム デ ギャルソン(PLAY COMME DES GARCONS)」などのブランドと協業。日本では、22-23年秋冬シーズンから八木通商が輸入販売している。

ペルミラは主にIT、消費財、金融、ヘルスケア関連企業に投資をしており、アパレル業界では14年に「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」を、20年6月にゴールデン グース(GOLDEN GOOSE)を買収。また、「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」および同ブランドの日本・東アジアにおける総販売代理店であるスタイラ(STYLA)の過半数株式を保有していたが、20年4月にこれをスタイラに売却した。

ペルミラとベーシックネットの経営陣のコメント

ペルミラのセバスチャン・フロッシュ(Sebastien Floch)=プリンシパル兼フランス事業ヘッドは、「『ケーウェイ』はアイコニックな商品、素晴らしいヘリテージとDNAを持つ希少性の高いブランドで、世界中の消費者にアピールする魅力があり、独自のポジションを築いている。当社の経験およびリソースにより、同ブランドのグローバルな発展とさらなる成長を支援できることを楽しみにしている」と語った。

ベーシックネットのマルコ・ボリョーネ創業者兼会長は、「当社は『ケーウェイ』を現在のポジションとするために尽力してきた。業界で最も成功している世界的な投資会社の一つであるペルミラをパートナーに迎えることができ、非常にうれしく思う」と述べた。なお、ベーシックネットの2023年度の売上高は1億4770万ユーロ(約243億円)、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は447万ユーロ(約73億円)だった。

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