「モッズ・ヘア(mod's hair)」は9月、東京・六本木EXシアターで、約5年ぶりとなるヘアショー「2024 mod's hair collection」を開催した。テーマは、美術館や博物館を意味する「ミュゼ」。3部構成のステージで、美容関係者・美容学生など約800人が来場した。
ステージ1は、「モッズ・ヘア」のスタイリスト6人による“色”と“多様性”を表現したステージ。パリにある現代アートを中心とした複合文化施設「ポンピドゥーセンター」の、近代アート作品からインスパイアされたヘアスタイルを披露。パリ発のブランドとしてのエスプリやフィロソフィーを表現した。
ステージ2は、パリでテクニカルディレクターを務めるシャーリーン・ゴエル氏と、日本のモッズ・ヘアアカデミーディレクターである湯山成之氏の2人によるコラボレーションステージ。ステージ1から一転したモノクロの世界観で、光と影・静と動のモチーフを卓越したテクニックで魅せた。
ステージ3では、モッズ・ヘアエージェンシー所属の飯嶋恵太氏が、クロード・モネの絵画を着想源にしたスタイルを披露。モネの色彩感を取り入れたペールトーンのエクステや、水や光の反射をイメージしたクリアテープなどを用いて、世界観を作品に投影した。フィナーレはモデル全員のランウェイで、約1時間半のショーは終了した。
まさに“美術館”のようにアーティスティックなヘアショーで、ところどころにパリのエスプリが散りばめられていた。「モッズ・ヘア」らしい、スキルフルでエネルギッシュなステージに、観客は惜しみない拍手をおくっていた。